山中家に遺した一茶の懐紙(現在子規記念館寄託)拝殿に真跡拡大奉納
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解説板 旧本殿(北側)左横 「時風建立の両塚のゆかり」について |
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住吉明神(元宮・現在合祀殿)前の御神水は時風の帰天二百年周年(寛政八年卒)を記念して平成八年に歌神住吉明神へ医王寺から檀家の協力と神社総代の奉仕により分水を引き献上したものである。 時風は、医王寺の塚には、「いにしえをしたふて秋風夕月のふた塚をつきぬ」と前詞があり「秋風やむかし夕月今の塚 暁雨館時風」との句を刻み時風建之とある。もう一方には、「ふたつの塚にしるしの石を建て」との前詞があり、「物言ハぬ石にや降りてきゆる露」と吟じて門人時風建之と刻んでいる。(この項星加本より引用) この二塚の前詞は、時風建之の「物云へは唇寒し秋の風」の秋風塚と門人時風建之の「かりのよや畑の夕月朝みどり」の夕月塚の時風の建立時の想いを探るキーワードかも知れない。 時風没後の二百年祭にあたり、時風建立の医王寺の「芭蕉、淡々の二塚の句」と住吉に奉納した「和歌」を奉納した時風のロマンを御神水でつなぎその威徳を称えたのである。 「ゆかりあり献上人や神の水 師子」 |